ロストワックスでシルバーアクセサリーを作る方法 <上>

シルバーアクセサリー
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今回は私が行っている【ロストワックス】を使ったハンドメイドアクセサリーを作る方法を紹介したいと思います。

 

ハンドメイドアクセサリーを作るには4つの方法があり、それぞれ必要な道具や材料が異なってきますので、自分の持っている道具や技術にあった方法を選んで頂ければいいと思います。

 

この4つの方法については下記で説明していますので参考にしてみてください。

 

 

まず初心者の方ならとりあえずワックスを削っていき、思い浮かんだデザインを形にするのもいいと思います。

 

私も始めはがむしゃらに削って、失敗。削って、失敗を繰り返してきました。そうする事でワックスを削る感覚や、削り過ぎた時の修正方法を身につける事ができました。

 

ですので最初はひたすらワックスを「削る」!これが上達する一番の近道です。笑

 

ある程度自分の思い描く形に出来るようになったら下のようなアクセサリーなら簡単にできる様になります。

 

 

ですのでひたすら削って削って削りまくってください。

 

ざっくりではありますがデザイン画からシルバーアクセサリーになるまでの手順をまとめてみました。

 

  1. 自分の作りたいアクセサリーのデザイン画を書く
  2. ロストワックスのブロックやチューブを少し大きめにカット
  3. 荒目のヤスリやルーターでガリガリ削っていく
  4. スパチュラを使い細かい部分を削っていく
  5. 削り過ぎたり、割れた場合はワックスを溶かして修正する
  6. 仕上げをする
  7. 出来上がったワックス原型の重さを量る
  8. 専門の業者に発送してキャスト(鋳造)してもらう(有料)
  9. 湯口(銀を流し込んだ跡)をヤスリで仕上げる
  10. ヤスリの番手(番号)を細かくしていく
  11. バフ研磨ををして鏡面仕上げをする
  12. シルバークロスで磨いて完成
 
ひとつずつ説明しているとものすごく長くなってしまうので、今回は7番まで説明したいと思います。
 
ワックス原型を専門業者に発送する項目(8番以降)はこちらの記事になっています↓

 

 

今回は私が作ったアクセサリーを見本に、項目ごとに説明していきたいと思います。
 
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自分の作りたいアクセサリーデザインのデザイン画を書く

 

私の場合、アクセサリーをデザインする時、当時は【jw_cad】を使ってデザインの下書きをしていました。手書きでもデザインの下書きは出来るんですが、あまり上手くはないので・・・手書きが得意な方は手書きでも構いません。

 

jw_cadのいい所は製図用ソフトなので、実際の寸法で製図した物を印刷すれば実寸で印刷される所がオススメ。しかもフリーソフト(無料)なのでパソコンがあればすぐに出来ちゃいます。使い方はとても簡単なので、触って覚えるのが一番かと思います。

 

jw_cadのリンクを貼っておきますので、興味のある方はダウンロードしてみてください。

 

 

見本として紹介するのはこちら↓

 

 

冒頭に紹介したもので、嫁へのプレゼントとして作った子供達3人の名前の頭文字と、三日月を合体させたアクセサリー。こんな感じでデザインをして印刷すると実寸で印刷する事ができます。

 

 

実寸で印刷する場合は画面右下の数値がS=1/1になっている事を確認してください。
 
印刷が完了したら次のステップへ
 
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ロストワックスのブロックやチューブを少し大きめにカット

 

ワックスをカットする時はクラフトソーが便利です。刃が細かく少しずつ切れていきますので、切れすぎる心配はありません。ワックスを切る場合は目詰まりしやすいので、少し切ったら目に詰まったワックスを取り除くことで、またよく切れるようになります。

 

(オルファ)クラフトソー

 

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荒目のヤスリやルーターでガリガリ削っていく

 

次に大きめに切ったワックスに先ほど印刷した「デザイン画」を書き写しそれに合わせて削っていく。

 

ヤスリも荒目→中目→細目の順番で使っていき形を整えていく。ヤスリで削るのが大変なときは「ルーター」を使うと作業がもっと楽になります。

 

 

僕が使っているのは「PROXXON(プロクソン)」製ミニルーターを使用しています。

回転振動も少なくグリップもゴム製なので滑りにくくなっていて、とても持ちやすくなっています。ビットの交換も丸いボタンを押してチャック部分を回転させる事で簡単に交換が出来ますので、作業がスムーズに行えます。

低格使用時間は15分間と書いてありますので、それ以上使う場合は、一旦電源をOFFにして15分間は使用しないでください。故障の原因や予期せぬ事故につながりかねませんので、使用上の注意をよく読んで使用して下さい。

 

PROXXON(プロクソン)ミニルーター

 

ヤスリで削りにくい部分は「スパチュラ」を使うと便利。細かい部分も簡単に、綺麗に削ることが出来ます。

 

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スパチュラを使い細かい部分を削っていく

 

先端の形がいろいろな形状の物があるので、自分の削りたい場所や用途に合わせて使い分けると便利です。ロストワックスを削るときにはこの「スパチュラ」をどれだけ上手く使いこなせるかでいい作品が出来るか、出来ないかが決まります。

ですのでまずは「スパチュラ」に慣れるように、沢山削って練習しましょう。

 

スパチュラ10本セット

 

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削り過ぎたり、割れた場合はワックスを溶かして修正する

 

例えばワックスを削っている最中に「削りすぎた!」「割れてしまった!」って事が起こると思います。

特に初心者ならなおさらの事。そんな時はこの半田コテを使ってワックスを溶かして、削りすぎた部分や割れてしまった箇所に「肉盛り」する事で直す事ができます。

 

他の方のやり方を見ていると、アルコールランプの火を使ってスパチュラの先端を温めて、ワックスを溶かし肉盛りする方もいます。やり方はいろいろあるので、自分に合ったやり方を探すといいと思います。

 

ダイヤル式温度調整半田コテ

 

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仕上げをする

 

このようにデザイン画と同じような形になったら、仕上げを行っていきます。

ワックス原型の時点で表面の細かな傷を取る事でシルバーに仕上がった時の仕上げ作業がうんと楽になります。

このワックス原型の仕上げに使うのが、「スポンジ研磨材」。スポンジタイプなので様々な形状にも使える優れもので、ヤスリ同様荒目→中目→細目の順番に仕上げていきます。

 

3M スポンジ研磨材

 

細目まで仕上げが終わったら最後に「ワックスフィニッシュ」という研磨材入りの液体を綿棒などに塗り、表面をなめらかに仕上げる事が出来ます。先ほども言いましたが、ワックス原型の時点で表面の細かな傷を取っておく事で、シルバーにした時の仕上げ作業がかなり楽になりますので、しっかり仕上げをしましょう。

 

ワックスフィニッシュ

 

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出来上がったワックス原型の重さを量る

 

最後に仕上がったワックスの重さを量ります。なぜ重さを量るのかというと・・・

 

ワックスの重さを量ることで、仕上げる金属「シルバー」「ゴールド」などの出来上がった時の金属の重さを知る事が出来ます。そして自分の使いたい金属1gあたりの単価から、その重さの金額を割り出す事ができます。そうする事でおおよその予算などが分かるようになります。
 
出来るだけ安くアクセサリーを作りたければ、ワックス原型の重さを軽くする事
 
目に見えない場所などは削れるだけ削ってしまい、軽くする事が安く作るコツにもなっています。ですのでワックス原型を作る場合は、「見た目」も大事ですが「重さ」も重要になってきます。
 

高精度計量器 電子秤

 
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まとめ

いかかでしたでしょうか?ワックス原型を作るやり方はまだまだ沢山ありますので、自分にあった方法を探してみてはいかがでしょうか?次回はワックス原型を専門の業者に発送をして、完成までの記事を書いていきたいと思います。
 
◆今回のおさらい◆
  1. 自分の作りたいアクセサリーのデザイン画を書く
  2. ロストワックスのブロックやチューブを少し大きめにカット
  3. 荒目のヤスリやルーターでガリガリ削っていく
  4. スパチュラを使い細かい部分を削っていく
  5. 削り過ぎたり、割れた場合はワックスを溶かして修正する
  6. 仕上げをする
  7. 出来上がったワックス原型の重さを量る
上達するには沢山失敗する事が一番の近道だと思いいます。
 

◆最後まで読んで頂きありがとうございます◆

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